オクトパストラベラーを一通りやった

久々にRPGを買った。…というかむしろ自分で購入するのは初めて。

感想をつらつらと。できるだけネタバレは伏せて書くが気になる方はみないよう…。一通り、というのはあくまでも各キャラクターのラスボスを倒しただけであってサイドストーリー諸々はやりきれていないのでご了承。


めちゃくちゃ面白い。

グラフィック

ドット絵とか気にしている場合ではなく、むしろ良い点。ドット絵とUnreal engineによる美麗な背景のグラフィックは不思議な雰囲気で、それがとても良い。

ストーリー

8人分けて簡単に書く。

トレサ

メインキャラクターとして選択した。商人らしいストーリーで中盤はそこそこ良かったが、ラスボスに関してはお前誰だよ感が半端なく、正直意味が分からなかった。ラスボス後のストーリーとしては良くも悪くもトレサらしいなと思ったが、私もあの場にいたら「えっそれでいいの?」となっていると思う。戦闘は専らBPパサー要員。

オルベリク

RPGにおける典型的なアタッカー。正統派剣士。ストーリー的にはじわじわ盛り上がってきて、最後の章からかなり熱く、思わず「おおおおお」となるくらい。純粋に攻撃力が高く、パーティーにいつでも入れておきたいキャラクター。特にボス戦では奥義でゴリ押しになりがち。

サイラス

RPGにおける魔法使い。ストーリー的にはサイラスの性格がよく現れていて次々と明かされる感じが良い。各々のボスはなんとなく想像がついてたが、「あ、そういう形なの」というものが多め。weakを探すのに役立ち、また魔法が全体攻撃かつ属性の種類が豊富なのでザコ戦でかなり役立った。

テリオン

盗賊。盗みコマンドがあるゲームはスターオーシャンでもやったが、あのコマンドを実行するとき他のパーティーメンバーは何を思っているんだろう。…というのはさておき、ストーリーとしては暗めで、常にダークサイドっぽい雰囲気。職業として盗賊なのだから自明ではありそう。戦闘では意外にも火力要員で終盤はトレサのBPパサー→奥義でザコ敵を蹴散らしてた(とはいってもオルベリクと違って火力が9999までしか出ないが)。後はスティールダガー系が標準で2回攻撃なことが有利で、HPを回復しながらSPも回復できSP消費は実質0なのでかなり扱いやすい。

オフィーリア

回復要員かつ防御系。終盤はいきなりずどんと重くなるような感じのストーリー。が、それ以外全体的にやっていることは似ているのであんまりストーリーの印象が残っていない…。戦闘では専ら回復要員で、たまに光属性と杖での殴打が役に立ってた。反射も便利らしいが単体効果なので誰に与えるのが正解なのかいまいちわからなくて個人的には難しいコマンド。

ハンイット

RPGにおける…狩人のような特性を持つRPGをあまりやったことがないのでわからない。ストーリーは順当で、悪く言えばなんとなく想像のつくストーリーだった(が普通に面白い)。戦闘は攻撃回数が増えがちなので、連れてきているとそこそこ弱点をつくのに便利、だけどあんまり連れて行かなかった。けしかけるコマンドもオルベリクの方が火力が出るのでほとんど使わなかった上、捕獲などもほとんどしなかったので一番使いこなせてないキャラクターかもしれない。

アーフェン

回復+魔法のような特性。全体的にうるさい。本人が優しいせいもあってかそれに反してストーリーは全体的に胸糞悪くなることがありがち。ラスボスとしての落とし所は良かった(胸糞悪くなくて)。後は推奨レベルよりも道中のレベルがはるかに高い場所があったのがあんまり納得行かない(結局十分にレベル上げて通った)。戦闘は属性攻撃が単体だと2回攻撃できるのが強み、だけど火力はおまけみたいなものなのであくまで弱点を突くのにしかつかえない。武器も斧だけなので火力としてはいまいち。大切断だけは強い、単体回復が便利。フィールドコマンド要員でもある。

プリムロゼ

ストーリーが一番重い。最初から暗い上になぜかアダルトな内容が入っている。CERO-Cになってるのプリムロゼのせいでは…(それだけではないとは思うが)。ラスボスもある種の狂気を持ち合わせており、倒してもどんよりとした気持ちが残る。戦闘はダンス要員で火力上げに使用。意外と一定ターン中のステータス向上に効果があるこことを理解した。後は摩訶不思議の舞で面白効果を期待したが望んでいたものは出なかった。プリムロゼのテーマ曲が圧倒的に好き。

全体的なストーリー

ストーリーは長いようでいて短くもない、なにせ8人分もあるからいい塩梅だったのかなと思う(後もう一章くらいあっても良さそう)。ただ、ストーリーの流れとしてはある程度テンプレートがあるのか8人並行に進めていくとやや飽きる。
最初にも書いたことに関連するが、ラスボスを倒したからと言って全ての伏線が回収されるわけでもないのがやや納得いくようないかないような点でもある。

音楽

オクトパストラベラーの良さの半分くらい音楽にあるんじゃないかと思う。これを一人で作曲したというのもまた。プリムロゼのテーマはもちろん、ゲームのテーマ曲とそれぞれのバトルとボスバトル全てが良い。街のBGMもそれぞれ映像にあっていて、音楽と合わせてみるとまるで情景が思い浮かぶような出来。好きすぎてサウンドトラックを買ってしまうほどで、本当に良いとしか言いようがない…。

ゲームシステム

戦闘のシステムが単調すぎず攻略性に富んでいて、かつ複雑すぎない程度のクオリティで大変良い。地味に嬉しいのがアイテム欄で、戦闘に使用できるアイテムが限られてて多すぎないので探しやすかった(あるゲームでは2*2の表示でひたすらずらずらと表示され辛かった思い出)。アクセサリーによる戦闘での効果も十分に効果がわかるくらいはっきりされ、例えば属性ダメージ減少(大)などは大幅に軽減することができるので、そのへんにも攻略の幅があると感じた。


思ったより長くなってしまったのでここまで。早くサブストーリーを終わらせて伏線回収したいところ…。