日本では思ったより昔からFeliCaというものがあり、おサイフケータイと呼ばれていたものがあったけれど、ガラケー時代に搭載されていた機種は使っていなかったし、スマートフォンが流行るようになってからもしばらくはせいぜい国産の端末くらいにしか搭載されてなく、国産の端末には興味がなかったので無縁の生活だった。近年(というほどではないかもしれないけれど)はiPhoneやPixelといった非国産端末も搭載してくれるようになったので、なんだかんだ触れる機会が増えた。というか、Pixel3が最初のFeliCa搭載機。Nextbit RobinもNFCはついていたけれど、FeliCaはなかったので交通系ICカード読み取って残高確認するくらいにしか利用できなかった。
Pixel3自体を手に入れたのは今年の二月なので、いわゆるキャッシュレスというものに触れるまで半年ちょっと何もしていなかったことになるが、これは既にモバイルSuicaを使おうとする以前に物理の通勤定期があったりと、なんだかんだまだいいか〜と手を付けていなかった。
ここからなぜキャッシュレス生活にしようと思ったのか具体的な経緯は思い出せないけれど、恐らくアカウントを所持していたKyashがQuicpay対応で、Google pay経由で使うことがわかったからだと思う。この辺の関係、それぞれがどういう役割を果たしているのか正直分かっていない。調べればわかるんだろうがそこまであまり興味がない。あんまり知らなくても使えるというのはありがたいことだけれど、この辺はこのクレジットカードを持ってないと使えないみたいなのがありすぎて正直戸惑う。こんなんで本当にキャッシュレス流行るのか?20〜30代のガジェットとかテクノロジーに詳しい人しか使う機会なくない?と思う。一方でPayPayはなんだかんだ流行ってしまっているように見えるし、結局は宣伝の力が大きいっぽい(PayPayが実際にどれくらい使われているかは全然知らない、自分はあんまり使おうと思ってないしアカウントも持っていない)。この生活を始めたのは意図せず政府が消費者還元事業を始めた時期と重なっていた。消費者還元事業とかそもそもTL見ててもあんまり認知してなかったけれど、一般にどれくらい浸透しているのだろう。TVとかでは案外取り上げれたりするのだろうか。TVを見ない生活、別に困りはしないけど世間一般的な情報収集としては未だにメジャーな側面はあると思うので、情報収集のソースであるものがどのような情報を流しているのかはふんわりと知っておくべきだなと思わなくもない。思わなくもないがTV見るのは時間もかかるので多分やらない。
最初はQuicpayとKyashの組み合わせだとポイントがつかなくなることに「いや便利になればいいしポイントとかどうでもいいっしょw」とか思っていたけれど、使い慣れた今はポイントつかないことになんとなくネガティブな感情を持っている。それくらい使うにはなった。
今の認識としてはなんだかんだ便利で、なくても困らないがあったら便利なもの、くらいな認識。利点としては財布をカバンから取り出さないこと、もしくは持ち歩かなくていいこと。欠点はどのお店が使えて使えないか調べるかお店に行くまでわからないこと、(噂では特に上記の組み合わせでは)決済が微妙に遅いこと。
行き慣れたお店は大丈夫だが、あまりいかないお店、初めていくお店はどうだったっけ?と調べることが多い。レジ前で使えますか?みたいなことはしてもいいけれど、人前でキョドるようなことはあまりしたくないし、出来なかったらそこで財布を取り出すようなムーブは流れとして悪いのでやらない。
決済速度が微妙に遅いのは大した欠点というほどでもないけれど、使い始めた頃は「あれ?これちゃんと認識されてる?」みたいな不安感がある。実際に「グイッグベー」という決済音がなるまでにはかざしてから体感2〜3秒のラグがあるように思う。使い慣れてもやっぱり不安と遅さは感じるので、もう1秒くらい早くなれば良いなあ。
モバイルSuicaについてちらっと触れたが、転職してからメトロユーザーになった関係上、こちらも本格的に使うようになった。こちらは主に交通系ICでしか決済できない端末と、定期範囲外での乗車用。FeliCaが改札に考慮されて開発されたという話があるだけ、モバイルSuicaでの改札の通過は本当に早い(これは改札側も含めた仕様の結果とか色々ありそうだけど)。使い始めた順番的にはQuicpay→モバイルSuicaなので決済の速さに感動した。Quicpayもこれくらい早ければ…。
というわけで、なんだかんだ使ってるよという話。使い始めるまでクレカと交通系ICでいいじゃんという立場だったが、使ってみるとまあありかなというくらいの気持ちになってきた。が、別になければなくても…といった感じではあるので、現状だとあまり人に強く勧めるようなものでもない。完全に財布を持ち歩かない生活というのは最初から諦めてて、ラーメンが好きだったりサイゼリヤが好きだったりするとどうしても券売機で硬貨を投入したり、現金で決済しなければいけない(サイゼリヤは最近キャッシュレス決済を試験的に始めたというニュースもあるが)。サイゼリヤのような会計を後にするような飲食店での導入コストはそこまで高くなさそうだが、券売機となると券売機能と決済機能を併せ持った販売機に入れ替えなければならないだろし、そのコストは中々高そうだ。その他にも飲食店は現金が早めにほしいと言った背景も考えると、現時点で券売機方式のお店はキャッシュレス化までにはしばらく時間がかかりそう。
キャッシュレス生活をするために自分の好きなお店に行かないようにするのは本末転倒だし、キャッシュレスという風潮自体にはポジティブに捉えているので、少しずつ浸透していって便利な世の中になってくれたら。